「恋ちゃん、500円でいいよ。」

この量で500円なわけない。


『光児さん!ちゃんと払えますよ!毎回500円じゃないですか!』

「女子高生からお金あんまり取りたくないしな~、しかも恋ちゃんだし。500円いやなら、毎月25日に恋ちゃん来ること愛に言っちゃお~かな~?」


腹黒いよ光児さん…。
口に出そうだったけど、
なんとか飲み込んだ。


『わかりました。でも次はちゃんと払わせてください!』

そう言いながら
私はお金を渡す。


「次ね、次。」


なんて流しながら
光児さんはチューリップを
渡してくれた。


「いってらっしゃい、恋ちゃん。」


目線を私に合わせて
頭を撫でられる。

また子ども扱いして!


でも、

『光児さんありがとう。いってきまーす!』

と笑って返してしまった。