「それがサッカー部側からの要求なのさ」


いや、なのさ。って。


ていうかサッカー部?


「今日の対戦相手はサッカー部。なかなか手強いから気を付けてね」


「対戦相手がサッカー部って。ええええええっ!?」


そこは他校の缶蹴同好会とかじゃないの!?


ていうかサッカー部!?


あぁだから校庭が使えるわけですか!?


「何をパニクってるの夏樹君」


「多分、なんでサッカー部?とか、考えてるのかと」


「あぁ、それね」


桃東先輩はなんか納得した様子だ。


「新入生には分からないから説明しないといけないね」


いつまで爽やかな笑顔プラス柿宮の頭を撫で続けるつもりだろうこの人。


彼の周りだけいまだに初春の春風が舞ってるんじゃないのだろうか?