はぁ。と桃東先輩が頭を抑えながらため息を吐く。


いや態度はもっともらしいのだけど事前に試合の事を言っておいてくれれば一応前もって確認はしていたのだけど。


まぁ言っても覚えてなかった僕も悪いので何も言わない。


「説明は66ページで」


うわぁ…。雑な説明。


「まぁ大ざっぱに言うなら5対5の団体戦で」


「それって『鬼』も5人で試合するって事ですよね?それって、試合になるんですか?」


「ならないよ?」


桃東先輩は僕の質問に即答した。


試合にならないならやる理由がないような気がするのだけど。


「確かにこの対戦方式は圧倒的に『兵』が不利。それにあまりメジャーな対戦方式でもない」


「なら、なんで」