「興味?」


桃東先輩が、僕に?


「そうだよ。私は君に興味があったから部活に誘ったの」


「はぁ」ってそういえば。


「これって何の部活何ですか?」


おや?


無表情なフランシアの目がちょっと見開かれた。


「……姫様。説明してないんですか」


「うん。だって説明苦手なんだもの」


あっけらかんとした桃東先輩。


今更なんだけどこのフランシアって美人さんも先輩なのか?


なら先輩と付けた方がいいよな。


「仕方ありません。私が説明します」


ため息混じりにフランシア、先輩が言う。


「私達の部活の名は【缶蹴同好会(かんしゅうどうこうかい)】。人が足りてないため正確には部活ではありませんが」