僕の真下からそんな言葉が聞こえた。


「彼女。柿宮君の事さ」


「……今の僕達に柿宮の事なんて関係ない」


「フフ#いいからいいから#…柿宮君と僕はねちょっと長い付き合いでね♪」


こんな状況だって言うのに何なんだこの余裕。


まさか柿宮と里生が桃東先輩を止められるとでも思ってるのか?


だとすれば、楽観が過ぎるぞ!!


「昔から柿宮君は僕に良く尽くしてくれてね##理由は恋心らしいんだよ★★」


「恋、心?」


「そう#好きな人の為なら自分の事など厭(いと)わない★彼女の二つ名【トライゾン】とは真逆の性質だとは思わないかい☆★☆」


「……お前」


まず柿宮が二つ名持ちだと言うのは初めて知ったし、それに【トライゾン】が何を表すかは僕にはわからない。けど。


「お前が、柿宮を踏みにじってるって言うのはよくわかったよクソ野郎っ!!」