「はいっ!?」
止むことのない怒涛の攻撃の中、幾つかの拳を浴びながら答える。
「真乃枇杷の動きを止めてっ!!」
なんて言うムチャブリ!?
「む、無理に決まってるじゃないですかっ!?」
こんな怪獣相手をどうやれと言うんだ。
「大体にしてそれを僕の目の前で言うかな♪」
「…フフ、奇策よっ!!」
いけない。この人は真性の大バカやろうなのかもしれない…。
奇策ってのは相手が考えつかない奇をてらう策なのに。
「そんな事、関係ないわっ!!」
「いや関係ありすぎですから!?」
「こんな時に漫才とはなかなか余裕だね♪♪」
それじゃ、更に加速だ♪
言葉通り暴力の嵐は更に激しさを増す。
くそ、防御さえ間に合わなくなってきた…っ!?