「言ったはずさ#僕は缶蹴同好会を潰すってね♪それには主要なメンバー全員叩き伏せる必要があるのさ###」
主要メンバー、てっ言うと。
ハレルヤ先輩、フランシア先輩。
そして「…桃東先輩もか」
「呼んだかしら?」
は?
声の方を向くとそこには桃東先輩がいた。
口角からは血を垂らし右腕は力なくぶらりとしていて動かない。
「…桃東、先輩。あの茜子は?」
「むぅ。先輩より幼なじみの方が心配なのね?妬いちゃうはよ?」
い、いやそう言うわけじゃないけど。
桃東先輩がこうして無事だって事は、…茜子は。
「あそこで寝んねしてるわ」
指差されたのはさっき桃東先輩と茜子が戦っていた所とはまるで違う校舎脇。
「強かったよ。あの子」
まるで眠るように、校舎に背を預け座るように茜子は落ちていた。