「フランシア先輩大丈夫ですか!?しっかりして下さい!?」


「無駄な事言ったら可哀想だよ#」


そんな言葉に振り返ると、ニヤニヤと笑う。最強の男がそこに立っている。


試合が始まる前と何ら変わらない涼しい顔、それにキチンと着込んだ制服には一切の汚れもシワもない。


はるか、真乃枇杷の後方。さっきまで真乃枇杷と格闘していたはずのハレルヤ先輩が倒れている。


「…はっ。随分と余裕ですね」


「余裕#そう見えるかい♪」


見えるさ。だってハレルヤ先輩を倒した時点で勝負はついてるんだから。


「わざわざ缶を狙わずにフランシア先輩を潰しに来た訳ですか。趣味が、良いですね」


僕の皮肉なんて聞いてさえいないのか興味なさそうに「ありがと♪」と流してみせる。