太陽と青空を遮り、フランシア先輩の影が僕に落ちる。
ヒラヒラとスカートのひだが揺れ、……パンツも見えた。
白。真っ白。
「死ね。真乃枇杷」
物騒な言葉に続くのは鞭のように上から叩き付ける蹴撃。
目で追うのがやっとな速度のそれだが。
「そんなので僕を倒せるとでも#」
真乃枇杷はスッと体を逸らし、蹴撃を紙一重でかわす。
「くっ!?」
空を切ったフランシア先輩の蹴り。その、着地の瞬間だった。
「サヨナラ#フランシア君♪」
ブォンと風切り音を上げる真乃枇杷の蹴りは的確にフランシア先輩の側頭部を打ち抜いた。
「がぁっ!?」
弾き飛ぶフランシア先輩。
「フランシア先輩!?」
すぐに駆け寄って抱き起こすが既に意識はなかった。