と、とりあえずこのパンツの話がごちゃごちゃする前に収めないと。


「あの、桃東先輩?」


スッと先輩の肩に手を伸ばす。


すみませんでした。と言葉を掛けようとした瞬間、先輩の手が僕の腕を掴んだ。


それと同時に桃東先輩の口が三日月のように口角を吊り上げて醜悪な笑みを、僕だけに覗かせて。


「次は、ボディタッチですか?」


桃東先輩のそれを皮切りに、僕の周囲には「ひぃぃっ!?」と引いた悲鳴が沸き立った。


これは、…まさか。


違う、違うんだみんな。


僕は、桃東先輩にハメられたのだ。


さっきの過剰なまでに、羞恥さえ無視してパンツパンツ騒いだのは。


涙を見せたのは。


そして、今の…。