「今日私がここに来たのはね、その責任を取って貰うためなの」
「いやいや、え、え?すみません。いや、え?あの本気で、あのマジで何言ってるんですか?」
混乱状態は今まさにピークに差し掛かろうとしてる。
本当に何言ってんだかわからない。
「今言いましたよ」
けれど目の前の美人さん。
人の良さそうなニコニコ笑顔のまま僕の疑問を一蹴する。
「責任を。取って貰います」
言葉に、無駄に重みを乗せて。
「パンツの。責任を」
パンツの責任。
僕が見てしまった。
僕の頭上を越えていった。
空を連想させる青と白の、布で出来た桃源郷。
…責、任?
「僕に、過失があるのですか?」
「はい?」
桃東先輩の笑顔が固まった。まるで石膏(せっこう)みたいに。