一週間前。


つまりは入学式の日。


あぁもしかして桃東先輩が上級生代表として祝辞をあげたから。とかかな。


「すいません。僕、入学式には出てないんですよね。だから」


「あなたが入学式をサボったのは知ってますよ?」


へ?


「ですから、私と神奈河君は既に出会ってますよ。中庭でね」


中、庭。


そのワードから僕の脳は緩やかなフラッシュバックを開始した。


緑。木々。ベンチ。十字路。ネクターの缶。


それに、青と白の、


「神奈河君。君、私のパンツ。見たよね?」


目の前の美人さんがとんでもない爆弾を僕に投げつけた。


その威力たるや半端ではない。


女子からは蔑みの視線が。


男子からは妬みの視線が。


僕を刺す。