さっきの攻防?


…もしかして、私の裏拳?


「す、すいません。すいませんっ!?」


けれど南は「?」を頭に浮かべてた。


「なんで謝ってるの?」


心底不思議そうな南。


自分のせい、じゃないのかな?と不安になったけど頬に裏拳を決めた覚えがあるし。


「あのね中学生」


不意に、南の手が『彼女』の顎に伸びる。


顎を掴まれ強引に目と目を合わせられた。


「…私がやってるのは、缶蹴りじゃないの。『缶蹴』。『缶蹴』は遊びとは違う。これはスポーツであり格闘技であり、戦争なの」


せ、戦争?


そんな物騒な競技があってたまるか。


と胸の内で呟くが、さっきのこの南のスカートめくり。


いや、スカートめくり自体の攻撃力はなかなか精神的には大ダメージだけど。


それより。