「まぁ。【勇者】って通り名はそれほど気にしなくても大丈夫だよ。ただ、気になるのはルールなんだよね」


え、そうなの?


「だけど彼。それに彼等の実力は本物だからね。油断はしないように」


「はい」


「ハ、ハレルヤせんぱっ!!の!!言うことなら!!」


もう柿宮が何言ってるかが分からない。


ちょっと黙っててくれないかなぁ。


「さ。そこ三人はしゃいでないで準備するわよ」


パンパンと手を打ちながら桃東先輩が僕等に近づく。


「何を話してたの梨乃原?」


「や。ちょっと兵庫君の説明をね」


兵庫の?


桃東先輩が頭に「?」を浮かべる。


「あぁ。アイツの通り名?」


「当たり」


そこでなぜか桃東先輩はため息を吐いた。