ん?校内三位?


「校内三位ってことは上に2グループにあるんですよね。1つは缶蹴同好会として、あと1つはーー」


「ーー早いな、缶蹴同好会」


嗄れた声が背後から掛けられた。


僕達は振り向き、声の主を視界に収める。


掛けられた声の印象から教師の誰かかと思ったが声の主はまだ年若く、ウインドブレーカーを身に付けている所からサッカー部の人だと判断した。


「フフ、逃げずにやってきた事は褒めてやる。だが、貴様等缶蹴同好会の勝利の歴史。それに我がサッカー部の敗北の歴史も今日までだ」


あからさまに敵キャラみたいな事を言ってる。


しかし、言葉のマヌケさはともかく。


彼の言葉の強さ。それにその肉体。


体型的には普通だが腕まくりから覗くその腕。それに首。


彼が一体どれだけ鍛えてるのか想像には難くない。