「あ。で、でもっ!?サッカー部って弱いんですか!?さっき全部圧勝って言ってましたけど!?」
あぁ。確かに。
弱い相手なら、正直僕もやりやすくていいなぁ。
「いや、残念ながら彼等は弱くないよ」
ハレルヤ先輩の手がついに柿宮の頭から離れて、胸の辺りで組まれる。
なんか知らないが柿宮が泣きそうな顔で僕を睨む。
いやだからね。意味が分からないからね。
「彼等、サッカー部は我が缶蹴同好会に勝利する為に日頃から缶蹴りの鍛錬を行っている」
え。なにそれ。
常日頃から缶蹴りしてるの?サッカー部が?
バカなの?絶対バカだよね?
「その実力は既に校内三位とも言われてる。強者だよ。彼等は」
やっぱり暇なんだな。サッカー部。