よしきが運転する車は

一件の小さなホテルに入っていった。



結婚以来、もう何年もこんな場所とは無縁だった。

急に緊張が走り

秘密の匂いがし始めた・・・・・





部屋に入ってもぎこちない雰囲気が二人を包む。

どうしていいかわからなく

少し離れて距離を置き

二人はTVを見続けた。


交わされる会話は殆ど上の空だった。


かほがふとよしきを見ると

額には汗が滲んでいた。