『よしきがそれでいいなら、かほもそれでいいよ』
かろうじてそう返事を返すのがやっとだった。
『ごめんなさい・・・』
たった一言が返ってきた。
その時、かほの中で
何かがプチンと音を立てて弾けた。
『別にどうしてもしたいわけじゃないけど
女の私にあんなこと言わせて恥かかせるなんてね!』
勢いに任せて怒りをぶつけた。
『なんで怒ってるのかよくわかんない…』
見当外れの返事が来た。
益々頭に血が上り
『怒ってるわけじゃないよ。
ただあんなこと言った自分がカッコ悪いだけ…』
つっけんどんにメールを打つ。
『かほのこと、よくわからなくなった。
僕がそんなに悪いことした?』
嫌な雰囲気になった・・・・・