「おれさ……不器用だからさ。人の事傷つける事しょっちゅうで」
「……三浦?」
ゆっくり起き上がって三浦を呼ぶと、三浦は今まで見た事が無い優しい笑顔を見せてくれた。
……ドキ。
ふいに心臓が大きく脈を打った。
「おれ、お前が好きだ。苛めてばっかで餓鬼なおれをお前は嫌いかもしんないけど」
そう言って三浦は椅子から立ち上がって保健室を出ようとした。
……えぇ!?
「待って!!」
あたしは慌ててベットから起きて三浦を止めようとした。
慌てて三浦のYシャツを掴んで止めた。
「待ってよ……言い逃げしないでよ」
そう言ってあたしは俯いた。