「…そん時から。」


「じゃあ、なんで起こした時起きなかったんですか!?」


私はそう言って、ガバッと上半身を起こした。

それと同時に、先輩も寝癖のついた頭をかきながら上半身を起こした。


「……起きたくなかったから。」


「え…っ」


まっすぐ私を見つめる先輩に、体がカチコチに固まってしまう。


そんな真面目な顔でまっすぐ見られたら、心臓が持たない。