「鮎川には関係ない。」


静かな保健室に、熊切先輩の低い声が響いた。


「え……」


熊切先輩の言葉が、深く私の心に突き刺さった。

関係ないって…そんな…


「どうせ学校を辞めるにしても、鮎川には関係ない。」


「で、でも…気になるんです!!」


私がそう言ったら、熊切先輩は驚いた表情で私を見た。


「気になっちゃうんだから…仕方ないじゃないですか……」