そう言って先輩は、さっき座っていた椅子にまた腰をかけた。
私はすかさずお皿にケーキを乗せて、先輩の前に置いた。
「曽根から…聞いたんだろ?写真の事…。」
「え……」
熊切先輩はケーキを口の中に入れながら、無表情でそう言ってきた。
「あの…はい、まあ…」
「あの人…お喋りだから…」
先輩はそう言って、ため息を一つついた。
「で、でも…先輩が学校辞めなくて良かったです!!」
「ただの噂だから…」
「噂でも、聞いた時は……」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…