「そう……」と、熊切先輩はため息混じりに呟いた。 「どうせ…写真の事でしょ?」 「あ、はい…。」 「はあ…」と深いため息をついて、先輩は椅子から立ち上がった。 「先輩、もう帰るんですか??」 「…うん。」 寝起きだからだろう…。少しフラフラしながら先輩は保健室の扉に手をかけた。 「あ、あの!ケーキ持って来たんですけど……」 「え……?」 私がそう言うと、熊切先輩は私に近づいてきた。 「先輩…?」 「食べようか。」