「あ、ここです。」


先輩と歩いていると、すぐに私の家についた。


「ここ…??」


先輩は少し目を見開いて、驚いた顔をした。


「先輩??」


「俺の家、すぐそこ。」


そう言って、先輩は後ろにある大きなマンションを指差した。

ここ一帯では、金持ちが住むマンションというイメージがある。


先輩って、お金持ちなんだ……


「じゃあ、いつでも先輩と会えますね。」


そう、私は冗談半分で言った。


そしたら、「うん!!」と笑顔を返されてしまったので少し慌ててしまった。


「じゃあ、先輩また……」


“明日。”


そう言おうとした瞬間、何故かいきなり雨が降ってきた。