もうあと半月で期末テスト。
成績がやばくて、確実に補習候補の内の1人に入ってるであろうあたしが今何をしてるかというと。
「おーねーがーいー!」
「めんどくさいー!」
勉強を教えてもらうべく、佳耶を拝み倒してる真っ最中。
だってだってこのままじゃ絶対補習決定なんだもん!
しかも赤点だけは絶対嫌だしー!
佳耶は頭いいから、自主勉強かてがてら教えてもらおうと思ったのにー!
「あたしは直前にするからいいのー!大体学校のテストなんて授業聞いてれば、なんとかなるもんだから!」
思いっきり拒否してるし。
しかもサラリと天才発言。
いや、秀才なのかもしれないけどー!
よし!
「『あっち向いてホイ』で決めようよ!」
「だから何でよ!」
すかさず佳耶が突っ込む。
「出さなきゃ負けだよ!最初はグー・・・」
「あ、ちょっと待ってよ!ずるい!」
「出さなきゃ負けだからねー!」
佳耶の有無を聞かずにじゃんけんを始める。