「じゃあ交換しようよ、隣ー!!」
佳耶が泣く泣く頼んだ。
「あたしもこの席やだー!!」
あたしも泣く泣く頼む。
あたしは嫌っていうより、暇って感じなんだけどね。
「何、南美の隣の奴うざいの?」
「違うけどさあ・・・。真面目すぎてつまんない!」
これから席替えまでずっとこの席なんだよね?
・・・やっぱりつまんないよ。
「・・・あたしと交換する?」
佳耶が気力なく聞いてきた。
・・・神崎涼・・・。
・・・むかっ!!
「やめとく」
それならまだメガネの方がいいかも。
神崎涼も黙ってれば結構いい線いくのに。
性格って大切だね。
「でも佳耶ちゃんかわいいし神崎君かっこいいし、並んでれば絵になるよー!」
流菜ちゃん、のんびりとナイスフォロー!
「・・・嬉しくない」
でも佳耶には効かなかったみたい。
そして流菜ちゃん、最後にひと蹴り。
「流菜の席は譲れないなー」
だよねー。