ガラッ
「席着けー!」
1時間目は国語。
国語の先生、新しくなってる。
前の先生、結構好きだったんだけどなあ。
そんな事を思いつつ席に戻った。
「起立!」
クラスの委員が号令をかける。
クラス委員って成績優秀な人が先生に任命される感じだから、いっつも堅苦しい人ばっかりで嫌なんだよね・・・。
「ちょっと待て。そこら辺の奴らはどうした?」
先生が眉間に皺を寄せた。
・・・そこら辺?
先生が指差したほうを見ると、神崎涼の席やあたしの斜め後ろの席などを差していた。
両手使って、腕動かして、ご苦労様です。
「どこに行っているんだ?」
渋々、廊下に顔を出した先生。
「おい!お前ら何やってるんだ!早く教室に戻りなさい!」
どうやら発見した模様。
年のいった、いかにもオヤジらしい声で叫んだ。