「・・・そういう風に見える?」
すると流菜ちゃんは、何とも言いがたい微妙な顔つきでそう聞てきた。
何て言うか、悲しそうな笑顔。
でも、それもつかの間だった。
「じゃあ流菜も、佳耶ちゃんに負けずにフェロモン出まくり、ってこと?」
あたしの知ってる流菜ちゃんの笑顔で嬉しそうに言った。
何かあるのかな?
それとも気のせい?
・・・ていうかフェロモンって・・・。
流菜ちゃんも恥ずかしい事言わないで!
「うん、流菜ちゃんはあたしよりいい身体してるよ!」
「そんなことないよー!」
・・・会話についていけない。
あたし2人みたいに美人じゃないもんー!!
「・・・2人とも美人さんでいいね・・・」
ボソッと言うと、
「ええ!?何言ってるの!南美ちゃんも全然かわいいよ!」
流菜ちゃんが大袈裟に反応した。
「そうなんだよね。南美、1年の時からずっと謙遜しまくりなんだよ。細くて羨ましいよ」
呆れたように、佳耶が言った。
佳耶に言われても説得力ないから・・・。
お世辞はいらないよー・・・。