「う゛え゛えぇっ!!」



突如腹部に痛みが走り、あたしはなんとも言えない奇声をあげて朝をむかえた。


目を開けた瞬間、溢れんばかりの白い光が目を直撃する。


普通ならカーテンがしまっていて。


もう少し、いやかなり薄暗いはず。


しかしここは自分の部屋ではないし、そもそもカーテンというものが存在せず、窓と部屋とを隔てるのは障子である。


ていうか、まあそんなことは些細な問題でしかなくて。


単刀直入に言うと、むしろもっと大きな問題を目の前に発見してしまったというか。


それが何なのかと問われれば、あたしは迷うことなくこう言うだろう。


「・・・流奈ちゃん、なんでそこにいるの・・・?」


なんで流奈ちゃんがあたしに馬乗りになっているのか。


「あ!流奈ちゃんおはよ~っ☆」


いやいやいや全然答えになってないしっ。


しかもなんか語尾に☆マークついてそうな感じすらするし。


・・・じゃなくて・・・。


「・・・っ苦しい・・・」


別に流奈ちゃんの体重が重いとかそういうのじゃなくて。


手加減なくお腹に飛び乗られたら、相手が誰であろうと苦しいはず。


「わっ、ごめん!流奈重かったでしょっ」


あたしがうめくと、流奈ちゃんはピョンっといった感じであたしの上からどいた。


流奈ちゃんは心配そうな顔をして、あたしのお腹をさする。


いや、ていうか・・・。


なんでこんなことになったの?