せっかくの広い部屋だけど、ふとんをぎゅうぎゅうにつめて敷く。
だってそっちの方が話しやすいしねっ!
5人で顔を寄せて、
「さっそくやけど・・・」
とマナがきりだし、
「彼氏いる人ーっ!」
あたしがマナのセリフを奪った。
「ちょ、南美、それうちのセリフやし!」
マナ、そんな本気になんなくても。
・・・と思ったのは心に秘めておく。
「あははっ!まあ気にしないっ、流菜はいるよ~!」
「どんな人っ?田中さ・・・じゃないや、流菜ちゃん教えて~」
「うん、むっちゃ知りたいわ!」
流菜ちゃんが手をあげてそう言った瞬間、優とマナが一気に食らいついた。
優はたれ目気味な目を見開いて。
マナはしまうまが逆立ちしているのを見たかのようなすごい形相で詰めよって。
・・・しまうまが逆立ちするかは謎だけど。
あたしと佳耶は前に聞いたことがあったから、2人みたいに大袈裟には反応しなかった。
「聞く聞く~?」
流菜ちゃんが焦らして、
「「聞く聞く~っ!」」
マナと優の声がハモって、
「こらこらっ」
ガラッという音と共に、女の先生が部屋に入ってきた。
・・・何このとんとん拍子は。