「えぇ、あたし班長?面倒臭いんだけど・・・」
露骨に嫌な顔をする佳耶。
「だって佳耶しかいないよ~。それとも愛実、やる?」
「いや、遠慮しとくわ」
「てなわけだよ~!佳耶しかいないよ~」
テンポよく進んでいく、マナと優の会話。
これは近い将来、お笑いタレントとしてデビューしてもオッケーなんじゃないかな・・・。
「・・・うーん、何か心配だからあたしやるよ」
そして結局、渋々と佳耶が請け負った。
ていうか心配って・・・あたし達は頼りにされてないのか!
「じゃあ愛実は雑用だね」
ニッコリと笑って、そう言う優。
「え、ああ!・・・まじでか?しゃあないわ~・・・」
マナ、雑用決定。
「じゃあもうこの役割で決定でいいよね。あたし紙もらってくる」
そして、佳耶が取ってきた班員の役割分担を記入する紙を書く。
食事係・・・藤井南美。
そう書かれた時、修学旅行がどんどん近づいてきているのを感じた。
明日から係会議とかも始まるんだろうな。
相変わらず沖縄の様子は思い浮かべることしかできない。
でも、日が経つに連れて楽しみは倍増してくる。
修学旅行まで、あと2週間。