「今日はまず班決めをするからな。男子は6人、女子は4人、余りが出たら5人でそれぞれグループを作れ」


班決め・・・絶対、佳耶と流菜ちゃんとなる。


・・・でもあと1人どうしよう。


「まぁ時間が経ったら声かけるから。それまで自由に班作れ。じゃ、よろしく」


そう言って弱メンが教卓から離れた直後、クラスは一気にザワザワし始めた。


あたしも席を立って、佳耶のところへ行く。


あたしと流菜ちゃんの席の中間地点にある佳耶の席。


集まる時はいつもここ。


今回も流菜ちゃんがもう来ていた。


「佳耶ー、流菜ちゃん、一緒になろーっ」


「当たり前じゃん!」


あたし達3人はすんなり決まったけど・・・。


「あと1人、どーするのー?」


流菜ちゃんの言った通り、あと1人が問題。


あたし達、いつも3人でいるから1人って難しいなぁ・・・。


「あっちから誰か取ってくる?」


佳耶・・・何その大根を抜くような言い方。


そんなこんなで3人で悩んでいると、向こうから2人の子が歩いてくるのが見えた。


あの2人は・・・。


「なぁ、南美と佳耶ー!ここ3人?うちら入ってええ?」


「マナと優じゃん!」


1年の時同じクラスだった、宮下愛実と須藤優華。


「向こう、数合わんねん。あそこのオタクとかギャルのとこに入るのもまじ嫌やし」


とマナ。


「よかったら入れて~」


と優。