「最終確認だあぁあぁ!」
「「おおおぉおぉ!!」」
小声でそう合図して、異常なテンションで勉強を始める。
明日はテスト本番。
今回は実技教科のペーパーテストはないから、1日5教科を行ってお終い。
何週間も前からやっていた勉強の成果、出てるといいな~。
というか出てなかったら悲しすぎる・・・。
あたしも佳耶も流菜ちゃんも、今日は黙ってひたすら演習問題。
黙々とワークにジャーペンを走らせる。
今の図書室には、あたし達と同じことをしている生徒がわんさかいる。
そういえば、前に神崎涼と尾崎君がこの図書室に乱入してきたことがあったっけ・・・。
鬼ごっこ・・・結局先生達に怒られなかったのかな・・・。
「っ!!」
あたしはこんなときになにを考えてんの!
頭に浮かんできた映像を振り払うようにブンブンと頭を動かして、大きく息を吸った。
明日のため、明日のため・・・。
今日頑張ったら終わりなんだから・・・。
自分に言い聞かせるように、心の中で何度もつぶやいた。
またワークに顔を向ける。
放課後の勉強が終わって、家に帰ってからも勉強した。
今まででは考えられないあたしの行動に、お母さんはそりゃあもうご機嫌。
ベッドに入ってからも目が覚醒したままで、全然寝付けなかった。
お願いだから早く眠って、あたしの身体~・・・。