教室に戻った後、弱メンが来るまで流菜ちゃんと話していた。


「流菜ちゃーん!あたし過去分詞とかの中学校の内容も危なかったのに、今高校生の内容できるようになったんだよ!進歩だよ進歩!」


「うん、南美ちゃん結構できるようになってきてるよー!・・・あ、そうだ!明日、リスニング対策しないー?」


リスニング対策ー!?


流菜ちゃんの口から聞き覚えのある単語が飛び出した。


話してる人の舌回りが良すぎて、なにを言ってるのか分からないあのリスニング!


対策法なんて知らねぇよ、と毎回ブーイングを食らってるあのリスニング!


もちろんやらせていただきます!


「・・・でもどうやって?流菜ちゃんが話すの?」


リスニング対策なんてやったことがないあたしにとって当然の疑問。


「え、まさかー!流菜の家に対策用のCDあるんだー!昔お姉ちゃんが使ってたやつだけどね!」


CDかぁ・・・。


それってどこで売ってるんだろう?


そう思って聞こうとしたとき、


「リスニング対策なんかもやってんの?偉すぎー」


隣から乱入者がやってきた。


当然その乱入者の正体は、尾崎君。


「でしょー、偉いでしょ!でもやっぱり本番は少しミスしちゃうけどねー」


流菜ちゃんに続いてあたしが口を開く。


「尾崎君ってテスト勉強したことある?」


「俺がテスト勉強なんかしてたら、天と地がひっくり返るだろ」


ですよねー。


いつものパターン、爆笑。