そして授業後には数学のオバさんからの説教。
今学期早くも2度目なんですけど・・・。
あたし、テストの点だけじゃなくて授業態度も危ない気がしてきた。
その後、6時間目やそうじなどが全て終わり、鞄に荷物を詰めていたあたしを待っていたのは・・・。
「南美、アンタどんだけバカなわけ?」
佳耶からの説教。
いやー、テスト前は危険がいっぱいだね。
説教中、流菜ちゃんが佳耶に例のことを頼みこんでいた。
「お願いだよー!流菜も成績危ないのー!」
両手を顔の前に出して必死にせがむ。
佳耶はあたしのときと同じように半ば諦めた顔をして、こう言った。
「・・・うん、いいけどね?あたし結構厳しくいくよ?やさしく教えるなんてできないからね?」
「うんっ!ありがとー!厳しくしてくれた方が学力アップしそう!」
流菜ちゃんは素直に喜んだ。
おお、ポジティブ。
そうだ、あたしも学力アップのためと考えて頑張る!
佳耶講師の受講生がまた1人増え、今日も放課後の図書室へ向かった。
もうそろそろ、テスト勉強で図書室を利用する生徒が増えてくる時期になるな~・・・。
そんなことを考えながら佳耶と流菜ちゃんと廊下を歩いていた。