かわいくないあたし。


だけど皮肉を言っておかなきゃ、この心を保っていられない。


これがあたしと、気になる人とのいつものパターン。


これが最前の距離。


これ以上進んだら、きっと感情に変化が出てきちゃうと思う。


まだ経験はないけど、あたしの五感がそう警報しているんだ。


「俺の成績、神様並みにすげぇよ?」


ニヤッと笑う尾崎君。


「テストの5教科最高得点は?」


「107」


その瞬間あたし達3人は一斉に笑う。


「・・・っじゃあ最低は?」


笑いを必死に抑えながら、今度は流菜ちゃんが聞く。


「・・・54?・・・だったっけ?」


また爆笑。


「最後に・・・通知表は・・・?」


「オール1。でもたまに2が紛れこんでるけど?」


尾崎君即答。


これは笑う意外にどう対処したらいいんだろう?


笑いすぎて腹筋が割れそう、お腹痛いよー!!


・・・・・・でもあたし達は重大なことを忘れていたんだ。