「ちょっとどいてよ、ブス!」



「超目障り!」



ドンッ!


「!‥‥‥いったぁ〜。」



あたしはクラスの女の子たちに押されて吹っ飛んだ。


べつにあたしがいてもじゅうぶんに通るスペースはあった。



まぁこれもいつものこと。



慣れっこ慣れっこ。




「梓紗〜、何?床にすわって。」


「愛ちゃん。また押されたの。」


愛ちゃんはあたしの唯一の友達。

愛ちゃんだけがあたしと話してくれる。



でも愛ちゃんはあたしと違って、ちゃんとおしゃれもしてるし、
顔ももともと綺麗だし、なんでこんな子があたしなんかにかまってくれるのか。

不思議だ。