家に帰り、リビングに入るとご飯ができていた。
「ただいま。」
「あら、おかえり。今日は遅かったのね。って、あれ?髪切ったの?」
お母さんが珍しげな顔であたしを見る。
「うん、長いのに飽きちゃって。」
「いいじゃない!可愛くなったわ。」
そう言われて少し照れながらご飯を食べてそそくさと部屋に上がった。
まだまともに自分の髪型を見ていなかったあたしは鏡の前に座った。
型に少しすれるくらいの重ための髪型に、前髪は多めに揃えられている。
こんな髪型したことないから、
何か違和感があったけど、
ちょっと新鮮で嬉しかった。
そしてカバンの中からいつものノートを取出し、テーブルに広げた。