「あの!待って!お金‥‥」
「いらねぇ。」
川崎くんはあたしが差し出したお金を受け取ってくれなかった。
「俺も暇だったし暇潰し。」
「でも‥‥」
「じゃーな。」
川崎くんはスタスタと帰っていってしまった。
いったいなんだったんだろう。
今思えば、川崎くんって、
すごくかっこいい顔をしていた。
絶対あたしには縁のない人。
どちらかというと、あの派手グループと釣り合うような人だった。
派手グループの人たちが焦るのもわかった気がする。
でもなんであんな人があたしみたいなのを助けてくれたんだろう。
ただの気まぐれかも。
暇潰しって言ってたし。
早く帰って日記を書こう。