その夜

  陽からメールがきた


  “圭奈、大丈夫?”


  “うん!大丈夫!元気だから!”


  “もうあきあめたの?”


  “うちが好きでいることは
  蒼にとって迷惑だし
  今のうちには蒼の
  幸せを願ってあげることしか
  できないから”


  “圭奈なら大丈夫だって!!!”


  “何でそんなこと言うの?!
  同情ならやめて!
  本当に好きだったんだから
  もうあきらめるしかないの”


  “何で?
  圭奈、可愛いじゃん!”





  今の私に同情や優しさは
  余計にいらだたせた




  “そんなこと蒼は
  思わないの!!!”


  “ああ
  そうかよ!
  じゃああきらめちまえよ!”