*美央*


「はぁぁぁ……」

あれから、ずっと…避けられてる…ぜったい…

しかも、私が嫌がってると思われている


「はぁぁぁぁ〜……」



「っちょっと美央!!!さっきから何度目よっ!?せっかくの昼休みがため息のせいで……!?」


「由希ぃ……」


大声にびっくりして涙腺が緩む


「ちょっ……美央っ……泣かないでよっ…怒ってないからっ……ね?」

焦りながら由希は私を撫でる


「ふぇっ……由希ぃ……大好きぃ……」



「え?は?…美央?どー…?えっ?」



私は由希に抱きつくと本格的に泣きはじめた。


「だってぇ……目ぇそらすし……ふぇぇぇ…っく」


泣きながら美央にすべてを話した
   ……保健室で。




「美央?……好き?本城陽介のこと。」



「っえ?」



好き?

それは、まだ知らなくていいと、自分で押し込んだ感情。

でも、溢れてくる…


 好き。



 

「…ん」


コクッとうなずくと、由希はニコッとわらい


「だったら。誤解を解くんだよ?」


っと。
思いを伝えるのはちゃんと心の整理がついてカラでいいからっと。

まずは誤解を解かなきゃ始まらない。

っと。



由希は…………………………………





私より全然おとなだった。