「…ごめんな。」



つまりは、


「っへ?」

俺のせいで、

「授業さぼらせちゃって」

松永美央は真面目でさぼったり絶対しないタイプだ。

「ううん…いーの。」



…よくないだろう


「松永っ…「美央…」」


は?

「私、名字…すぎじゃないから…“美央”って呼んで?」



ズル過ぎる。
上目遣い……



「…美央…っ」



悔し紛れに俺は松…美央の耳もとでこれ以上無いくらいの甘い声で囁いた。
息をはきながら



「…んあっ//」 


ここまで自分の行動に後悔したコトはないと思う。

美央から溢れた声で俺の理性がバラバラっと崩れていった。



「…んんっ」


キスした。

奪うようなキスを。

何度も角度をかえながら。


「んっ…ほんっ…じょっ…く」

顔を真っ赤にしながら涙目で俺を呼ぶ。

「……俺だけ?」


唇を話すと美央の耳に唇を付けて

「陽介。俺だけ名字かよ?陽介って呼んで?」

また甘く囁いた

美央はピクッと体をのけぞらせると、荒い息を整えながら、 

「よ…ぉ…すけっ」



俺は満足げに笑うと


キスを続けた。


コイツは俺の理性を簡単にこわしやがる。