暫く沈黙が続いた。



……そう言えば、



「松永、何でこんなとこいたんだ?」 



「っえ?」



“何でだっけ?”
という顔をして「ぅーん」と暫く悩んだのち



「ああーーー!!!!」


っと大声が漏れた。



「あのねっ……えと……本城君にお礼を言おうとおもって、」

お礼を?
俺に?


「探していたら、迷っちゃって………ね、……チャイムがなって…階段に繋がるドアがあって……好奇心でのぼってね、本城君がいて、寝てたから起こしちゃわるいと…………///」


そこまでいってハッとしたようにあかくなる。
しかし、コイツは話すのが極端にヘタだな。

まとめると、
俺を探している間にチャイムがなって、しかも迷って、たまたま見つけた階段の先には屋上で、寝ている俺。
起きるのを待っているうちに寝てしまった。
寝てしまったことに赤くなってたのか。