「回りくどいのは好きじゃないからハッキリ言うけど、君をスカウトしたいと思ってる」


「は?」


あまりに唐突過ぎて、呆気に取られてしまう。


「ち、ちょっと待ってください!!えーっと…」


とりあえず落ち着いて、状況を整理しよう…。

まず、ニヤニヤ顔の監督は置いといて。




山口さん?

あの人何て言った?


ブルースカイって…プロ野球の球団名だよな?

スカウト?誰を?俺を?

いやいや、えーっと。


「うっそー!!」


冷静に考えた結果、俺は”信じない”という結論を出した。

だってありえねぇだろ!!


あぁ…分かった。

これは夢か。