コンコン


体育教官室のドアをノックして、返事を確認してからドアを開けた。


「失礼しまー…あ?」


いつもなら、帰る準備をしてる監督が一人いるだけ。

でも今日は……


「大村くん、お疲れ様!!」


謎の中年親父も一緒にいた。

……随分話し込んでたようだけど?




「…お疲れ様っす…えーっと?」


じーっとその人を見つめてると、察してくれたみたいで……


「そういえば、自己紹介はまだだったね。十葉ブルースカイの山口洋平です」


さっと名刺を手渡される。


十葉…ブルースカイ?

それってもしかして…?


「ははは!!流石の爽も驚いたか」


監督の声さえも、後から聞こえる気がするぐらいの衝撃が俺を包んだ。