「え!?……叶夏みたいなのがタイプ?」


「くれるんすか?」


恐る恐る聞いた一輝を睨む猛。

いつもは立場が逆なはずなのに、今の猛はまじ怖ぇ!!

しかも一輝は、もう何も言えなくなってしまった。


「じゃあ、叶夏さんのどこが好きか言ってくださいよ」


グラウンドにドカッとあぐらをかいて座った猛は…バンバンと地面を叩き、俺らにも座るように促す。




「え?俺?」


戸惑う一輝を見て、更にイライラを募らせた猛は……


「皆にも言ってもらいます!!」


『えぇ!?』


何この状況…。

猛、酒でも飲んだのか…?


つか、今まで全くこんな話したことないし。

……少しワクワクしてきた。