世界の寿命?

俺の心を読んだのか、神父は続ける。

「此処は世界の中心に位置し、昔聖地として保護されていた場所でした。それが原因かはわかりませんが、世界の寿命を砂時計に表しすことが出来たらしいのです。」

俺は砂時計を見た。もう残り少ない砂が、小さな音を立てて落ちていく。


「本当は、世界はまだ崩壊の時を迎えない筈でした。けれど、ここ数千年起こってきた戦争による影響で世界は傷つき、寿命を縮めてしまったのです。」