あれから少し歩くと、小さな教会にたどり着いた。
神父は大きな扉を開いて「中へどうぞ。」と俺に言った。

中に入ると、前に大きな十字架が掲げられた祭壇があり左右には椅子が並べられていて他の教会と変わらなかった。
只一つ、奥の方の砂時計を除いてはーーー


「あの…何であんなところに砂時計が?」

砂時計は巨大で祭壇の後ろに隠れるように存在していた。 砂はあまりなく殆どが落ちてしまっている。


「あれが、この世界の寿命です。」