その中で、少し視えた沙耶の笑顔ーーー

あぁ……これは…。



何も反応しない俺に気を使ったのか、神父は「何か飲み物を持ってきますね。」と言って別の部屋へ入っていった。

俺はいなくなったのを確認するとゆっくり砂時計に近づく。

「これが世界の寿命なら……




      止めればいい。」