好きだよ明

あの日から明を忘れた事ないよ


変わらずに好きだったよ



心の中では本当の気持ちが素直にでてくるのに



「どう…って、おっ幼馴染み…?
明だってそうでしょ?」



口には出せないよ

明がターゲットと知って封印したんだから


やっとの思いで心に鍵をかけたんだから

そんな顔しないで



私の言葉を聞いた明は一瞬表情を曇らせてフッと笑い

フゥーと息を吐き出した。



ごめんね、明

そんな悲しそうな瞳しないでよ


また決心が揺らぐから


明はアンナと


だから私の事は忘れてよ



「雫、俺はずっと好きだったよ。
幼馴染みとか以上に女の子として雫が好きだ。
雫が俺を何とも思ってなくても、気持ちは今もこの先も変らない。」



真剣過ぎる明の表情


胸が痛い


痛いよ明



「…ごめんね。」



私はそう一言

真直ぐ明の想いと瞳に耐えられなくて

うつむいて言うのがやっとだった。